導入事例
CASE STUDY

おの眼科

小野貴暁先生

勝手にどんどん
使いやすくなっていきます

導入の目的:
紙カルテの物理的な制約や使いづらさを解消し、効率的な診療を実現すること
導入の決め手:
西日本豪雨災害を契機に、災害時のデータ保全の必要性を感じたこと
導入後の効果:
院内の混雑状況をリアルタイムで把握でき、スタッフの動きがスムーズになった

高齢の父を支援したい——
大学病院と父のクリニックとの兼務を決意

 当院は私の父が平成2年に開業した眼科医院です。広島市の矢野地区に位置し、地域に根ざした眼科診療を心がけています。 父は長年院長を務め、一人で診療に取り組んでいましたが、2017年頃から私も一部を手伝うようになりました。開業から30年ほど経ち父が年齢を重ねたことが主な理由ですが、私自身としても、大学病院での診療経験を積み、眼科医としてのスキルと知識を深めた時期でもありました。

紙カルテに、思いがけない制約が

 当院では長年紙カルテを使用してきましたが、その記載方法は大学病院の電子カルテとは異なり、かなり複雑でした。大学病院で学んだ知識をクリニックで活かそうとしても、紙カルテがゆえに実現が難しいことも……。この歯痒さが、電子カルテ導入を検討するきっかけの1つとなりました。
 紙カルテには物理的な問題もありました。カルテ庫では紙カルテが天井まで積み上がっていましたし、そこからも溢れた古いカルテは屋上の倉庫に。久しぶりの患者さんが来たら倉庫までエレベーターに乗って取りに行かなければならない状況でした。この状況を見て、いち早く電子カルテに移行すべきだと強く感じました。

西日本豪雨災害で地元が被災
クラウド型電子カルテの選択を決心

 電子カルテを選定するにあたって、まずオンプレミス型にするかクラウド型にするかを、なかなか決められずにいました。「オンプレミス型の方が高額だけど、昔からあるし使っている先生も多いからやっぱりいいものなのかな……でもコストを考えるとクラウドかな……」と堂々めぐり。その状況が一転したのが、2018年に起きた西日本豪雨災害でした。当院のある地区も大きな被害を受け、紙カルテやオンプレミス型の電子カルテでは災害時に患者さんのデータを保全できないリスクを実感しました。これを機に、クラウド型の電子カルテに完全に心が決まりました。

CLIPLA Eyeなら眼科医の意見が届きやすいことを期待
結果は……

 結果として眼科専用のCLIPLA Eyeを選択しましたが、候補にはユーザー数が多い全科向けの製品もありました。ユーザー数が多いためにコストが安い点は魅力でしたが、裏を返せば、イチ眼科医の要望はなかなか届かないだろうことが懸念点でした。これも大学病院勤務で得た知見です(笑)。
 その点、眼科に特化したCLIPLA Eyeなら眼科医の要望が届きやすいのでは、と思いました。実際にCLIPLA Eyeを導入している方からも「何度もアップデートされている」と聞いて期待が高まる一方、これまでそんなにアップデートされているなら、もうこれ以上は無いのでは?とも心配していたのですが……2022年の当院での導入以降も、頻繁にアップデートされています! それも、自分では要望を出していないのに、他の先生方の要望が取り入れられて勝手にどんどん使いやすくなっていくんです。たとえば「紹介状の文字がもうちょっと大きい方がいいな……」と思っていたら後日アップデートで大きくなったり、「この部分クリック数が多いからちょっと手間だな……」と思っていたら一括処理ボタンが設置されたり。私は日々の診療で手一杯でなかなか要望を出す時間がないのですが、他のCLIPLA Eyeユーザーの先生方のおかげで自分が欲しかった機能がどんどん実装されていくので、大変助かっています。

「診察ステータス画面」の3つの利点


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 CLIPLA Eyeで、私が一番気に入っているのが「診察ステータス画面」です。他社製品では院内で今どこが混雑しているのかぱっと見でわかるようなものがあまりなかったのですが、CLIPLA Eyeでは院内の混雑状況が一目で把握できます。
 また、この画面のおかげでスタッフが臨機応変に動けるようになりました。CLIPLA Eyeの画面を見て受付の混雑に気付くと手が空いてる人が自ら応援に行ってくれたりと、スタッフの能力を最大限に引き出してくれるツールにもなっています。
 さらに、院内の問題がどこにあるのか発見できるようになりました。「診察ステータス画面」を観察していると、たとえば「受付と次回予約の場面で患者さんの渋滞が起きやすい」といった傾向が見えたので、受付に端末を追加したら混雑を緩和することができました。

若いスタッフにも使いやすく理解しやすい

 パソコンに不慣れなのは年齢の高い方に限らず、逆に若い世代はスマホ中心でパソコンに馴染みがないこともあります。当院の若手スタッフにもそういう方が何人かいたので、電子カルテの操作に手間取ってしまわないか心配していました。ところがCLIPLA Eyeのデザインはスマホと同じ感覚で直感的に操作できるようで、みなさん1ヶ月程度で操作に慣れることができました。CLIPLA Eyeを入り口にして、キーボードやマウスも徐々に使えるようになってくれたのも良かったです。

 また、CLIPLA Eyeの他社製品と一味違うところに「絵文字との相性の良さ」もあります。これまで様々な会社の電子カルテを触ってきましたが、どの電子カルテも「セット」を作り込めばある程度使いやすくはなります。ただ、セットを作りすぎると今度は「探すのが大変」という問題が起きてしまう。CLIPLA Eyeも当初その問題に直面したのですが、それを解決してくれたのが「絵文字」でした。セット名に、アレルギーの薬ならスギのマーク、糖尿病網膜症だったらケーキのマーク……と、よく使うものに目印を付けられる。疲れてる時でも絵ならノーストレスで理解できますし、スタッフにとってもわかりやすくなったようでした。


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紙からの移行の場合はレセコンの変更に注意!
CLIPLA Eyeはとてもいい電子カルテです!

 これは私の反省も含んだお話なのですが、紙カルテからCLIPLA Eyeに変える場合、医院によってはレセコンも変わります。私はこのレセコンの準備のことがすっかり抜け落ちており、CLIPLA Eyeへの切り替え当初、CLIPLA Eyeの運用は順調なのに新しいレセコンの操作で手間取って診療がストップしてしまうことがありました。紙からの移行をお考えの先生は、その点にご注意ください。
 CLIPLA Eyeは完成されているレベルのとても良いクラウド型電子カルテだと感じていますし、とても満足しています!

眼科向けクラウド 電子カルテ「CLIPLA Eye」導入施設見学会

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