導入事例
CASE STUDY

川野眼科

副院長川野浩輝先生

CLIPLA Eyeを導入で業務負担が3割減少、
時間外労働も2割減少しました

導入の目的:
電子カルテの導入により、紙カルテを削減し、業務負担を軽減すること
導入の決め手:
Macでも利用できること、無料トライアルで利用イメージが沸いたこと
導入後の効果:
業務負担3割減、残業時間2割減

薩摩川内市の眼科医療に60年以上貢献

 当院は鹿児島県薩摩川内市にある1958年開業の眼科有床診療所です。現在は父である院長との2診体制で、コンタクトレンズを含めた一般的な眼科診療に加え、白内障・緑内障・眼瞼下垂・霰粒腫・鼻涙管狭窄などに対する眼科手術、各種レーザー治療、抗VEGF薬硝子体内注射などを行っています。特に翼状片手術については、2012年に米国学会で発表、英語論文としても報告しています。

眼科専用のオンプレミス型の電子カルテとCLIPLA Eyeで検討

 当院は開業以来、紙カルテ運用でした。倉庫に保管してあった紙カルテも膨大な量であり、法的保存義務を終え、処分することになったカルテだけでも総重量が1トンになりました。1トンというインパクトのある量になったことがきっかけで、本格的に電子化を考え始めました。
 私は当院で働くまで10年以上他の病院に勤務していたので、複数の電子カルテを利用した経験がありました。当院は有床診療所ですので、病棟業務も対応可能なオンプレミス型電子カルテの見積りをとったところ、想定以上の金額を提示されました。そんな折、開業された医局の先生が鹿児島県で初のCLIPLA Eyeを導入され、初期投資を抑えられるいい電子カルテであると聞いていましたので、クラウド型のCLIPLA Eyeも候補の一つとなりました。

導入の決め手はMac対応と無料トライアル

 CLIPLA Eyeに決めた理由は二つあります。
 一点目はMacでも使えることです。院長はMacユーザーで、院内では予約システムや患者管理システムなどのためのMacが10台以上稼働しています。電子カルテにもこれらのMacをそのまま使いたいと思っていたのですが、オンプレミス型の電子カルテの場合、基本的にはメーカーが指定するWindows PCを購入する必要があることがわかりました。一方、CLIPLA EyeはMacでも使えますし、好きな端末を選べます。
 二点目は無料トライアルで事前に明確な運用イメージを持てたことです。CLIPLA Eyeは製品版とまったく同じデモ版を無料で試すことができます。自分のパソコンで実際のカルテの画面を操作しながら、例えば、この機能はこんな風に使うと便利だろうとシミュレーションしてみたり、「セット組み※」の内容をあらかじめ考えたりできます。一方、オンプレミス型の場合は、ハードを揃えてからのスタートになりますので、試す機会が限定されます。休日や診療後の時間を利用して試用することで、本格導入前に利用イメージを持つことができたのは大いに助かりました。

※よく使う診療行為、検査、薬剤、傷病名等はもちろん、シェーマ画像もセット化することでき、最短ワンクリックでカルテ記載が完了します。

緊急時に感じたクラウド型電子カルテCLIPLA Eyeの効果

 実際に運用し始めてからも、自宅でカルテを確認できますので、患者さんからの電話での問い合わせなどにも細かく対応でき、とても助かっています。
 新型コロナ第7波が日本全国に広がった際、私自身も新型コロナに罹患してしまいました。診療を休んで、PCR検査を受けに内科に行ったのですが、その間も私の担当患者さんはクリニックに来院されます。私はPCR検査待ち中に自分のパソコンでCLIPLA Eyeを開き、その場でショートサマリーを作成し、それをクリニックにいる院長が見て、私の担当患者を診察する、という方法で急場を凌ぎました。クラウド型の強みが最も発揮された場面といってもよいでしょう。

独自の職員アンケートでわかったCLIPLA Eye導入のメリット・デメリット

 当院のような長年紙カルテ運用のクリニックにとって、電子カルテを導入するというのは大きな決断ですし、導入の効果も気になります。そこで、電子カルテの導入前後の変化に関して、導入3カ月時点で職員21名にアンケートを行い、合わせて、時間外労働について前年と比較してみました。
 まず、「CLIPLA Eye導入後、仕事の負担の感覚はどのように変化しましたか?」という業務負担に関する質問に対し、平均で3割程度、仕事の負担が減ったという結果になりました。内容としては、医事部門では事務作業が大幅に軽減された、検査部門では検査結果の切り貼りがなくなった、看護部門ではカルテ記載の負担が軽減されたことなどが挙げられ、8割程度の負担減と感じている職員もいました。時間外労働については、電子カルテ導入を機にレセプトチェッカーを本格運用したこともあり、平均2割程度の短縮となっています。CLIPLA Eyeの導入は、院内フローを見直すきっかけにもなり、想定していたよりも早い段階での心理的・身体的な負担軽減に繋げることができました。
 一方、患者さんの待ち時間への指摘も多く見られました。導入直後は電子カルテに慣れていないため、どうしても一つ一つの作業に時間が掛かってしまい、患者さんの待ち時間が長くなってしまいました。しかし、慣れていくに従い、現在の待ち時間は紙カルテのころよりも改善されています。

過去カルテの閲覧のしやすさと、外部システムとの連携に期待

 CLIPLA Eyeでは、受診当日の患者カードを色付けできるようなっていて、当院では初診は黄色、再診は青などに区別して使用しています。とても分かりやすいと職員からも好評ですが、翌日以降に過去の患者一覧を見た時には、その色情報が残っていません。何らかの形で色情報が残っていれば、一覧の中から一目で判断できますので、さらに使いやすくなると思います。
 また現在、厚労省で指定難病支給申請における診断書のオンライン化が検討されています。診療に関する書類は紙ベースのものが多いですが、今後オンライン化されていくことで、電子カルテは外部システムとの連携が重要になってくるでしょう。CLIPLA Eyeにはクラウド型の強みを活かした運用ができればと期待しています。

オンライン化の時代にCLIPLA Eyeは良い選択肢

 コロナ禍でオンライン化が進み、今後もその流れが変わることはないでしょう。対面が当たり前だった学会も、対面とオンラインのハイブリッド開催に変わっています。CLIPLA Eyeに移行したおかげで、クリニックに行かなくとも診療のフォローができたように、院外でも対応できるようなニーズが広がっていくと思います。
 昨今の物価高の状況もあり、電子カルテ導入のみに高額な費用をかけるのは難しいのが現状ではないでしょうか。クラウド型の強みを活かしたオンライン対応、初期投資を抑えられるCLIPLA Eyeは有力な候補の一つであると思います。

眼科向けクラウド 電子カルテ「CLIPLA Eye」導入施設見学会

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