導入事例
CASE STUDY

ケイシン五反田アイクリニック

院長内野 美樹先生

内野 裕一先生

CLIPLA Eyeなら遠隔でも同時に
同一カルテを複数人で操作できる

「良い医療」を身近に

 2020年4月、五反田駅に直結の五反田東急スクエアに「ケイシン五反田アイクリニック」を開院しました。医師を志すきっかけは、父の仕事の関係で幼少期をフィリピンで過ごしたことです。当時の自宅を一歩離れると、自分の生活とは全く異なる低所得者層が暮らすエリアがあり、将来彼らを助ける仕事に就きたいと思い医師を目指しました。大学入学後はマイクロサージェリーに興味を抱いたこともあり眼科の道に進み、現在はドライアイを専門にしています。開業に至った経緯は、大学病院では患者さんが私と会うのに3時間も5時間も待たされる現実に、本当に「良い医療」とは何か、という思いが生じたからです。なかなか会えない患者さんの身近で、大学病院と同じ医療サービスを提供したい。手軽にしっかりとした診療を受けられる環境をつくりたい。そう考え開院を決意しました。「ケイシン五反田アイクリニック」の名前は、私と夫2人とも慶應病院の眼科学教室出身なので、慶應の「ケイ」と、当院の理念である、信頼、安心、親愛の3つの「シン」からつけました。

Googleで星5つが並ぶクリニック

 私が開院を決意した時に、同時に求めたのはスピード感でした。吉野家の「うまい、やすい、はやい」ではないですが、「はやい」は、患者さんに大学病院レベルの医療を身近に感じて頂くためにとても大切な要素だと感じていました。無駄な待ち時間をとにかくなくしたい。無駄な待ち時間を短縮する事は「高いホスピタリティーで患者さんを迎えること」と同じ。「ホスピタリティー」には相手を思いやる、という意味合いがあり、「高いホスピタリティー」はお待たせしないことに直結していると思っております。  「良い医療」を「高いクオリティ」で「高いホスピタリティーとともに」提供したい。そのためにスタッフ全員で協力して患者さんに快適に過ごして頂けるよう努力をしています。実際、こうした思いが患者さんに届いて、クチコミで高評価を頂いていることは大変嬉しく思っています。当院には、セカンドオピニオン、サードオピニオン、強いては新幹線を使って、テンスオピニオンを求めた患者さんも来てくださいます。慶應病院時代もそういった患者さんを診てきましたが、どんな患者さんに対しても、真摯な姿勢で親身になってその方にとっての「良い医療」を提供する、その思いが伝わっているとしたら嬉しい限りです。また、どんな国籍の方にも「良い医療」をお届けしたいと思っています。実際私も夫も留学経験があり、英語での診療に問題はありません。更に中国語の話せるスタッフもいるため、1日に数人は外国籍の患者さんがいらっしゃるのが当院では普通になっています。どんな国籍の方にも「良い医療」を「高いクオリティ」で「高いホスピタリティーとともに」提供する。幼い頃の初心を忘れずに、小さなお子さんからご年配の方まで安心して来院いただけるクリニックを目指しています。

クチコミ (一部抜粋)

・とても親切に素早く対応していただけて感謝の気持ちでいっぱいです
・こんなにも対応の良い病院を人生で初めて経験したので驚きました
・今まで色々な眼科に行きましたが、医師やスタッフが生き生きとお仕事をしていて、とても気持ちの良いクリニックです
・とてもフレンドリーで礼儀正しい看護師、スタッフ、そして医者。彼らは英語も上手に話します。このクリニックを見つけて幸せです。強くお勧めします!(外国籍の方)
出典:Googleマイビジネス クチコミ投稿

全てを準備して患者さんをお迎えしています

 「高いホスピタリティーとともに」を実現するための当院の特徴の1つは、朝の時点で予約の方全員を仮受付していることです。今日予約でいらっしゃる方は診察開始前に全員CLIPLA Eye内に並んでいて、何時にどなたが来院されるのかを明確にしておき、定期処方のものも電子カルテ内で全て仮準備した状態にしておきます。また、会計コストも予想し、仮入力された状態で診療を開始しています。新患であったとしても、予約の方は主訴を明示していただければ予想される検査などを準備しておきます。このことでスタッフ全員が予約患者さんの検査/診察の流れをおおまかに把握して、患者ファーストで対応することができるようになります。たとえば患者さんが飛蚊症でいらっしゃった場合、CLIPLA Eyeには視力、眼圧以外に散瞳するところまでの指示が出ていて、それらのコストが仮入力された状態になっています。半年先に来院予定の患者さんも当院の診察券番号を作成し、CLIPLA Eye内に取り置きメモを置いて、そのメモ内にはこの患者さんのコンタクトの種類も調べて入力してあります。この準備はとても大変なのですが、スタッフの理解、また患者さんに対する思いがあるからこそ実現できていると思います。患者さんが来院されてから何かをするよりも、既に準備ができていれば、患者さんが受診した際の受入れもとてもスムーズとなり、いつでもいらしてください、ご来院をお待ちしていました、というおもてなしの心、高いホスピタリティーの気持ちを大切にすることができると考えています。

遠隔でも複数医師が同時に情報共有しながら診療できる

 開院するにあたり、電子カルテの選定に関しては実はそれほど悩みませんでした。というのも、CLIPLA Eyeをご利用になっていらっしゃる先生のところでお手伝いをしていたこともあり、CLIPLA Eyeには既に触ったことがあったからです。当院では大学病院ほどの大きな手術はせず小さな手術のみということもあり、高いスペックの電子カルテはそもそも不要と考えていました。その一方で、最も重視していたのが、遠隔でも同時に同一カルテを複数人で操作できることでした。疾患の状態によっては、私と夫で1人の患者さんの情報を同時に違った場所で共有しなくてはなりません。遠隔でも同じ画面を同時に複数人が見られることが何より重要なポイントでした。ご紹介頂いた先生には「CLIPLA Eyeは安いよ!」と値段で薦めて頂きましたが、その先生が導入された時と値段が違っているみたいで、他にも安い電子カルテはありました(苦笑)。ですが、高いセキュリティを維持しながら遠隔で同時に同一カルテを複数人で操作できることが決め手となり、CLIPLA Eyeの導入を決めました。

いつかはディクテーション機能を

 普段の診療は、シュライバーが横で医者が診察した内容を入力することで、少しでも診療時間の短縮になるように努めていますが、今から約10年前のアメリカのハーバード大眼科への留学時代、病院ではディクテーション(口述)が一般的でした。カルテにディクテーションを入れておけば、海外に送られて、次の外来時には全て文字入力されて戻ってくる。時間の短縮という面では本当に助かりました。日本の電子カルテも同じようにディクテーション機能がつき、カルテ記載ができるようになれば嬉しいと思います。ただ、入力する側も眼科診療に精通しなければいけないので、そのような人材を育成することはなかなか難しいのかもしれませんね。

ハンフリーも参照できてとても便利

 導入当初お願いしたのはハンフリーとPACSの連携でした。慶應病院の患者さんはみなさんハンフリーで検査を実施されているので、ハンフリーの検査結果の経過をわかりやすく表示できないと診療に困ってしまいます。そこで、CLIPLA Eyeでもハンフリーの検査結果のチャートがわかるようにしてほしいと要望を出したところ、スリーゼットの方が頑張ってくださって、要望に応えて頂いたのは本当に助かりました。今後は他の先生方にもハンフリーのチャートが利用できることを宣伝したらよいと思います!(笑)他にも毎月の機能アップデートで全体セットが利用できるようになり、日々進化するCLIPLA Eyeのおかげで、患者さんに「良い医療」を「高いクオリティ」、「高いホスピタリティー」でお届けすることの一翼を担って頂いています。とはいえ、ディクテーションなどまだまだ使えるようになってほしい機能はあるので、是非色々な先生方のご要望でより使いやすい電子カルテになることを期待しています。

(2021年3月取材)

眼科向けクラウド 電子カルテ「CLIPLA Eye」導入施設見学会

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