2023年1月、京急線井土ヶ谷駅から徒歩1分とアクセスしやすいクリニックモール内に「横浜井土ヶ谷アイクリニック」を開院しました。
中学生の頃から「人々の生活の質を上げることで、世の中が明るく、幸せになったらいいな」と漠然と考えていました。そして高校生になり、その思いは医師になることで叶えられるかもしれないと考え、医学部に進学し、眼科医の道を選びました。
当初はアカデミックに臨床も研究も、と広く考えていましたが、日々の診療を通じて、目の前の患者さんと直接向き合う医療が自分には向いていると感じるようになりました。そこで、地域医療への貢献に重点を置き、自分のミッションを遂行するためにクリニックを開業するに至りました。
クリニック外でも使えるクラウド型。
重視したのは「シンプルさ」と「見やすさ」
開業にあたり、電子カルテはクリニックにいない時でもすぐにカルテを閲覧できるクラウド型を探していました。私自身だけでなく、スタッフや代診の先生への遠隔サポートも可能になる点は大きな魅力です。選定で重視したのは、余計な機能がなく、効率的に使え、シンプルで見やすいことでした。
その中で「CLIPLA Eye」を選んだ決め手は、いくつかあります。まず、クリプラ社のスタッフの方の対応が非常に良かったこと。そして、セットなどの作成が簡単で、自分たちの診療スタイルに合わせて柔軟にカスタマイズできる点です。また、患者カードのメモ欄にコメントを書くことで、受付、診察、検査、会計といった各セクションでリアルタイムに情報共有がしやすい点も導入の決め手となりました。眼科クリニックでの実績が豊富な点も安心できます。
複数人での同時編集の安定性と
画像ファイリングシステムとの高い親和性
実際に「CLIPLA Eye」を使ってみて、まず良い点として挙げられるのは、複数人が同時にカルテを編集してもトラブルが少ないことです。当院では医師、検査スタッフ、受付スタッフがそれぞれの持ち場で同時に情報を入力・確認することが多いため、この安定性は非常に助かっています。
また、連携しているスリーゼット社の画像ファイリングシステム「EZcap Eye」との親和性が良い点も高く評価しています。検査機器から取り込んだ画像データをスムーズにカルテに紐づけ、ストレスなく閲覧できるため、診療が円滑に進みます。
メモ機能で複雑な患者動線を「可視化」。
事前入力で診察時間を大幅に短縮
当院ではCLIPLA Eyeの機能を活用して、業務効率化を図るための独自の工夫をしています。
一つは、メモ機能の活用です。眼科の診療では、患者さんの院内での動線が「受付→検査→診察→会計」という一直線にならないことが頻繁にあります。例えば、検査後に一度診察し、散瞳薬を点眼してから再度検査を行い、また診察に戻るといった複雑な流れです。そこで、患者カードのメモ欄に「散瞳〜12:06→OCT」「術前検査→診察→帰宅」「IOP→会計」など、患者さんの現在の状況や次のアクションを具体的に記載しています。これにより、受付、医師、検査スタッフ、会計担当といった各セクションのスタッフが、その患者さんの流れをひと目で把握でき、院内全体でスムーズな連携が取れています。

▲患者さんの動線がひと目でわかる
もう一つは、予約患者さんのカルテの事前入力の徹底です。特に術後や視野検査の患者さんは、実施する検査がパターン化されています。そこで、来院前に定型的な記載を済ませておくのです。これにより診察時には内容の修正や追記だけで済むため、診察しながらゼロからカルテを作成するより、はるかに時間を短縮できます。また、その場で医師とスタッフがコストと病名をダブルチェックできるので、月初のレセプト請求前の再確認作業もほとんど必要なくなり、レセプトの査定や返戻もほぼありません。結果として、スタッフの時間外業務の削減にも繋がっています。
「家族情報」欄の活用で
患者さんとの信頼関係を構築
私にとって「家族情報」欄は欠かせない機能です。本来は家族歴を記録したり、当院に通院されているご家族のカルテへのリンクを作成する機能ですが、私はここに患者さんのご友人の情報などもメモしています。例えば、初診のAさんのカルテに「Bさんからのご紹介」と記録しておくことで、Aさんと初めてお話しする際に「Bさん、いつもお世話になっております」などとお声がけすると、一気に距離が縮まるように感じます。すると患者さんも安心してくださり、コミュニケーションが非常に円滑になります。
操作性・効率化・サポート力。
長く安心して使えるパートナーです
「CLIPLA Eye」をお勧めする理由としてまず特筆すべきは、パソコンが苦手なスタッフでもすぐに順応できる、その優れた操作性です。それでいて、必要な機能を自分のクリニックに合わせて柔軟にカスタマイズできるため、導入のハードルが低いだけでなく、各院の理想の運用を追求することができます。
日々の診療においても、画像ファイリングシステムとの親和性の良さは、診察をスムーズに進める上で欠かせません。さらに、スタッフ間の同時編集や、クリニック外からの遠隔操作は、業務効率化に確実に繋がります。
そして、導入後に何か困ったことがあった際にも、サポートが柔軟に対応してくれるという点は、長く安心して使い続けるための非常に大きな安心材料となるでしょう。
当院では、これらの機能のおかげで、不自由なく日々の診療を行えております。現場スタッフの使いやすさから、医師が求める業務効率化まで、幅広いニーズに応えてくれる操作性の良い電子カルテだと、自信を持って言うことができます。
