ホスピタリティの高いチーム医療で患者さんも自分たちも笑顔に
石川県金沢市にある「なかしま眼科クリニック」は、2017年5月に開業しました。小さなお子さんからご年配の方まで、幅広い世代の方々に安心して通っていただける、地域に根差したクリニックを目指しています。特に大切にしているのは、「患者さんもスタッフも笑顔になれる医療」。そのためにホスピタリティの高いチーム医療を実践しながら、日々の診療に取り組んでいます。
開業当初は使用経験のある電子カルテを選定
勤務医時代に外勤先の病院やクリニックでは、たまたま同じメーカーの眼科専用の電子カルテ(オンプレミス型)が採用されていました。そして開業時も、使い慣れていたこともありそのメーカーの電子カルテを採用しました。実はCLIPLA Eyeの情報も入ってはいたのですが、その当時はまだリリースされたばかりの製品だったので※、「そんなの今まで聞いたことない」と聞き流してしまいました(笑)。今思えば、完全に私のリサーチ不足でした。
※2017年8月リリース
2ヶ月前に渡されたリプレイスの見積書には…
開業前から電子カルテのランニングコストを意識してメーカーに問い合わせをしていたものの返答は曖昧で、開業時も明確なコストを把握できないまま電子カルテを導入してしまいました。
それから5年後、電子カルテのリプレイス(定期買換え)時期を迎え、2ヶ月前に提示された見積書の費用は約1000万円。日々の診療に集中してしまっていた私にとっては高額で急過ぎました(苦笑)。
さらに診療環境向上のために電子カルテ用パソコンを2〜3台増やしたいと考えていた最中でしたが、実際に導入するとなると端末ごとの様々なライセンス費(端末、ビューワー、バーコードリーダー、スリット接続、検査機器接続など)も加わり、パソコン1台当たり約70~150万円のプラス! 5年毎のリプレイス費用が膨らみ続ける問題に直面。
「クラウド型が普及している今、このコストは妥当か?」オンプレミス型からクラウド型への移行を本格的に検討することにしました。
CLIPLA Eyeを選んだ理由とは?
クラウド型電子カルテ5社について徹底的にリサーチし比較検討した結果、当院が最終的に選んだのはCLIPLA Eyeでした。決め手となったのは、眼科に特化した機能性とコストバランス、ユーザーの声に真摯に向き合う企業姿勢、そして導入前からの明確な費用提示です。
まず、CLIPLA Eyeには眼科に特化した必要十分な機能が備わっており、多機能すぎないシンプルな設計が日常業務にちょうどよくフィットしました。高額なリプレイス費用が不要なうえ、端末ごとのライセンス料もかからず、長期的な運用を考える上で非常に安心感があります。
また、眼科では画像ファイリングシステムとの相性が非常に重要ですが、当院で導入しているEZCap Eye(株式会社スリーゼット)との連携もスムーズで、予約システムとも問題なく接続。診療の流れを妨げることなく、ストレスフリーに使える点も大きな魅力でした。
さらに印象的だったのが、クリプラ社の“ユーザーに寄り添う姿勢”です。導入時からカスタマーサポートの対応はとても丁寧で、当院スタッフも大きな信頼を寄せています。あまりの親しみやすさに、「忘年会に呼びたいね」という話がスタッフ内で出たほどです(笑)。導入・運用の中でこちらの要望に難しい点があった際も、「こうすれば近づけるかもしれませんね」と代替案を一緒に考えてくれる柔軟さには、安心感を覚えました。
費用面の説明もとても明快でした。多くの電子カルテメーカーが費用を曖昧にしがちな中、クリプラ社は導入費・月額費用・将来的なランニングコストまで、すべてを事前に開示してくれました。そのおかげで不安なく計画的に導入を進めることができたのです。
CLIPLA Eye導入後 外来患者数は1.2倍に
正直なところ、電子カルテから別の電子カルテへの乗り換えは、手間も時間もかかり大きなエネルギーを要します。それでも私たちがこの“面倒くささ”に向き合ったのは、「より働きやすい環境をつくり、長期的に安定した経営を目指す」という明確な目的があったからです。
この挑戦を実現できたのは、当院スタッフ一人ひとりの協力があってこそ。そして、もう一つの大きな支えが、クリプラ社のスタッフの皆さんです。お互いのチームワークがかみ合い、安心して移行を進めることができました。
導入からしばらく経った今、私たちははっきりと「チームとして成長した」と感じています。与えられた仕組みをただ使うのではなく、「自分たちで育てていくカルテ」という意識が自然と根づきました。スタッフ自らがクリプラ社のカスタマーサポートに問い合わせをし、セット登録を考案しては日々の業務の中で改善を重ねるようになったのです。
さらに、診療にちょっとした“楽しさ”を添える工夫も始まりました。たとえば、麦粒腫のセット登録には“麦”つながりでビールの絵文字、糖尿病網膜症にはケーキ、塗抹培養にはアメーバ。絵文字を活用した遊び心が、診療の現場にいい空気感をもたらしてくれています。
その結果、診療の効率は確実に向上し、スタッフの動きにも余裕が生まれました。外来患者数は、以前と比べて約1.2倍にまで増加。CLIPLA Eyeは、私たちの成長を支えてくれる大切な“パートナー”となっています。

震災を経験して実感
クラウド型の有り難さ
正直なところ、普段の診療では「クラウド型の電子カルテって便利」と感じることはありませんでした。しかし2024年1月に発生した能登半島地震の経験を通じてクラウド型について考えさせられました。
今回の震災は、多くの医療機関にも影響を及ぼしました。当院では幸いにも電子機器に大きな被害はありませんでしたが、クリニックを運営する上で患者さんのカルテデータを守ることは改めて非常に重要なテーマとなりました。電子機器は故障しても修理や交換が可能ですが、カルテデータは紛失や破損してしまうと迅速に適切な診療を続けるのが難しくなります。データのバックアップには切りがありませんが、クラウド型が現時点で最も妥当な備えだと感じています。
電子カルテは信頼できる“パートナー”
当院の電子カルテの乗り換えは、リプレイスにかかるコストを見直したことがきっかけでした。しかしCLIPLA Eyeを導入して気づいたのは、「毎日使うもの」だからこそ、スペックや価格以上に、“信頼”や“愛着”を持てる存在であることが何より大切だということです。
電子カルテは、私たちにとってもはや単なる“ツール”ではありません。診療の安心と楽しさを共に創る、信頼できる“パートナー”です。今CLIPLA Eyeで安心して診療ができています。
最後に、もし電子カルテの乗り換えでお悩みの方がいらっしゃれば、当院の経験がお力になれるかもしれません。どうぞ気軽にお声がけください。
