導入事例
CASE STUDY

辻川眼科

院長辻川 薫先生

開院半年で他社電子カルテからCLIPLA Eyeにしました

住宅街に「患者さんが受けたい医療」が受けられるクリニック

 2020年2月、大阪府箕面市の住宅街に小児眼科を中心とした一般眼科「辻川眼科」を開院しました。
 私の出身地である豊中市の北に位置する箕面市を含め、吹田市や池田市、高槻市、茨木市は北摂地域と呼ばれています。高校までは豊中で育ち、大学で三重県に出ましたが、卒業後、生まれ育った北摂の地に大阪大学が移転を控えており、縁あって大阪大学の眼科学教室に入局させていただくことになりました。その後、関連病院をまわって、留学も経験し、やはり地元地域のみなさまのお力になれればと考え、この地での開院を決意しました。クリニックからは、以前勤めていた箕面市立病院や私の自宅や実家も徒歩圏内にあり、患者さんの普段の生活環境がよくわかる中で、「患者さんが受けたい医療」が受けられるクリニックを目指して、お子さんから高齢の方までお一人お一人に寄り添った医療をご提供するように心がけています。

小児眼科は検査項目が多く、当初は違う電子カルテに

 実は開院当初はCLIPLA Eyeではなく、他社の電子カルテを使用していました。というのも、小児眼科は一般眼科に加えて、検査項目が多く、入力欄が複数必要だからです。アナログである紙カルテが最も使いやすいのですが、友人の眼科医が倉庫を借りて保管している、という話を聞いて驚いたと同時に、当院のようなスペースの限られたクリニックでは、選択肢として電子カルテしかなかったというのが実情です。どの電子カルテにするか悩みましたが、複数の検査に即したページを作るのがCLIPLA Eyeのカルテのスペースでは難しいと思い、開院時は他社の電子カルテを選択しました。その電子カルテでは、必要な検査項目を全て書き込めることが決め手となりました。

落ち着かない日々

 ところが蓋を開けてみると、実際は私が考えていた電子カルテの構造とは少し違いました。検査項目入力のソフトと電子カルテのソフトが別で、検査項目のページを開けると正しく表記されているものの、カルテページを開くと、「右眼が上で、左眼が下」のように検査項目結果が縦に表記されてしまうという項目がありました。もちろん、すべてそうではありませんでしたが、検査結果をあとから電子カルテだけでみると何のことだか分からない部分があり、困ってしまいました。
 また、検査結果をスタッフが入力する際の手順も複雑でした。例えば「同じ検査項目について、AとBの2通りの入力ができるが、AとBでは電子カルテでの表示のされ方が微妙に違うので、目的に応じて使い分けなくてはならない」など、パソコンが得意でないスタッフもいる中で、スタッフによって検査結果を入力するのにかかる時間が異なり、カルテが診察室に回ってくるタイミングもバラバラになってしまいました。
 他にも、検査でスタッフがカルテを開いている場合は、私がカルテを一切閲覧できないという問題もありました。カルテを閲覧したい時は、検査が全て終了するまで待たなければならない状態だったのです。本当は、カルテを開くことはできたそうですが、それを電子カルテ導入時に教えてもらわなかったため、半年近く知らず、既往症や紹介状の確認もできない。検査とその入力が終わってからやっと私のカルテの読み込みの時間がスタートする、という無駄な時間が多かったです。

半年で他社電子カルテからCLIPLA Eyeへ

 開院約半年で、電子カルテを変更することになった経緯は一言では表せません。細かなトラブルが日々発生して落ち着かなかった上に、大きなコスト算定間違いがあり、悩み抜いた上での決断でした。当初の電子カルテは、コスト入力の横に点数表記があるのはとても便利でしたが、確認画面がありませんでした。最後に印字されたコストを毎回私が確認していましたが、忙しいときにはじっくり確認できない場合もあり、そこでコストの間違いに気が付きませんでした。私の間違いや電子カルテのミスを指摘してくれる、熟練したスタッフがクリニックにいたら発生しなかった問題かもしれませんが、スタッフは新しい人が多く、そこまで目を配ることができていませんでした。

できないことを把握して、工夫で対応する

 CLIPLA Eyeに変えてからは、特に困ったことはありません。というのも、導入前に営業の方に「何ができて、何ができないか」を詳しく教えてもらっていたからです。そのため検査結果を記録するための用紙と電子カルテの併用で上手く運用できています。電子カルテ上で上下に記載されて困っていた問題も、検査入力に時間がかかっていた問題も、小児眼科特有の多岐にわたる検査項目は手書きのまま、それをスキャンして電子カルテに添付する、という運用方法で解決できました。操作も簡単でわかりやすく、CLIPLAには同時に同一カルテを複数人で操作できる機能もあるので、使いやすいです。欲しい機能に関して、「がんばります!」と言われてずっと開発できるのを待たされるよりも、正直に「今はできません」と言われた方が、当方の工夫で対応できるので、その方が助かります。CLIPLA Eye用に独自に検査結果を記入する用紙を作成することは必要でしたが、運用がスムーズかつストレスフリーになりました。

電子カルテだけでなく、オンライン診療などもグループ会社にある

 以前、箕面市の医師会でオンライン診療の説明があったとき、「『ルナルナ』の会社です」との自己紹介を受けて、「あ、クリプラのところだ!」と思いました。今回オンライン資格確認の本格導入が10月からに延期になりましたが、世の中の流れは電子化へと向かっています。そういった中での電子カルテ選びは、電子カルテだけでなく、オンライン診療といったクリニックのデジタル化についても考えるとよいのかなと思います。クリプラなら相談したら一貫してこたえてくれる、連動のしやすさや手続きはスムーズだろうなぁという安心感があります。

※『ルナルナ』は株式会社エムティーアイが提供する女性の健康情報サービスです。株式会社クリプラやオンライン診療の株式会社カラダメディカは株式会社エムティーアイのグループ会社です。エムティーアイグループとして「100年の健康を、つなぐ。」を合言葉に、-1歳から100歳まで。生活者の一生に寄り添う、ヘルスケアサービスの提供を目指しています。『ルナルナ』は株式会社エムティーアイの登録商標です。

眼科向けクラウド 電子カルテ「CLIPLA Eye」導入施設見学会

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