地域医療を支える眼科クリニックとして
当院は他科の専門医と連携しながら地域医療を支えるとともに、円錐角膜の経過観察ができる眼科として2017年2月に開業しました。
医師1名とスタッフ4名でPC・タブレット9台を活用
医師1名とスタッフ4名で診療を行なっています。スタッフは検査メイン2名、受付メイン2名を配置していますが、お互いに基本的な業務は補完し合えるようになっています。
システムの構成は、受付のPC2台と診察室のPC2台(医師・シュライバー用)でCLIPLA Eyeを使い、EZCap Eye用のPC1台と検査用にタブレットを4台使っています。診察の際には、EZCap Eyeにファイリングされた画像を患者さん向けのモニターで開いて見せながら、CLIPLA Eyeはドクター用モニターで開いて見るパターンが多いです。
将来電子カルテはクラウドが主流に
電子カルテを導入する際に、まずは「クラウド」というのが重要でした。なぜかと言うと「手間の再利用」ができるからです。電子カルテの要は、1つの手間(処理)を複数の人間が共有することで、同じ内容の入力が不要といった「手間の再利用」にあると考えました。院内での再利用はもちろんのこと、インターネットに繋がっていれば将来、自分のデータを他院や患者さんに送ったり、逆に他院からデータをもらったりできるようになる可能性がある。将来そうなるはずだと信じていたので、クラウドベースの電子カルテを探していました。数社当たって、こちらの開業のタイミングと要望に対応してくれたのがクリプラ社でした。
CLIPLA Eyeは代診の医師にもスタッフにも好評
導入後感じたのは、予想通り、クラウド電子カルテを選んで正解でした。紙だけで運用していた時と比べると当然、受付もとても楽になりましたし、電子カルテの良いところはひととおり揃っています。あと、他のベンダーさんに比べてアップデート対応が早いですね。
当院に代診に来ていただいた先生はCLIPLA Eyeの使用感を「レスポンスが速い」「診療行為のテンプレートが楽」と評価しています。代診の医師に頼んだ際に自宅から電子カルテを見ることができる。つまり自分がクリニックにいないときでも気になることがあれば院外からチェックできるというのはとても便利です。
もちろん、コストが安いのも魅力です。眼科の電子カルテの更新費用は通常400〜500万円かかりますが、CLIPLA Eyeには更新費用がありません。これは経営的にはとても助かります。コストという意味ではCLIPLA Eyeは教育コストが安いですね。代診の先生方やスタッフも直感的に使えています。
便利なデジタルとアナログの折衷運用
当院では、眼底の写真はもちろん、保険証や受け取った紹介状などをスキャンして、画像としてCLIPLA Eyeにアップロードしています。また指示書を書き終わった後、その紙を全部スキャンして取り込んでいます。電子カルテに紙をスキャンして簡単に入れられるというのはとても便利ですね。
紙をスキャンするだけのシステムではデータの再利用ができないので、CLIPLA Eyeのようにデジタルとアナログの折衷運用ができるシステムがちょうど良いと思います。完全にデジタルにすると手間が増えてしまうこともありますが、紙と併用することで、お手伝いに来ていただいた検査員や受付スタッフでもその日から運用できています。
CLIPLA Eyeは基本機能がそろった眼科専用クラウド電子カルテ
CLIPLA Eyeはリーズナブルな価格でかつ眼科に必要な基本的な機能がそろっています。他のクラウドサービスなどと連携をさせ、自分の手をかけながら作り込んでいくには最高の電子カルテだと思います。世間のソフトウェア・ハードウェアのアップデートのスピードは日々短くなってきているので、クラウドベースの電子カルテというのは、現時点でも選択するべき道だと思います。