【新規開業体験談】信頼できるものを選び抜く、妥協なき開業 | 株式会社クリプラ

【新規開業体験談】信頼できるものを選び抜く、妥協なき開業

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クラウド型電子カルテ「CLIPLA」ユーザーに聞く、開業体験談! 第2弾は、福岡県福岡市「よしやま眼科」の𠮷山慶三先生です。
とにかく全てに「妥協」をしない𠮷山先生。開業にあたっても、納得できるもの・信頼できるものを、人任せにせずご自身で選び抜かれてきました。

そんな𠮷山先生の体験談は、次のような方にぜひご覧いただきたいです!

対象者 

開業に妥協したくない
自分も患者さんも納得できる医療を提供したい


 

妥協ない開業のためコンサルは入れなかった

まず最初にお話したいのは、私は、開業にあたってコンサルタントを頼んでいないということです。
コンサルタントに入ってもらうと楽ですが、自分が本当に作りたいクリニックは何か、やりたい医療はどんなものか、そういった部分にどうしてもノイズが入ってしまいます。開業形態、立地、広さ、手術の可否……理想の診療を実現するため、どれも妥協したくありませんでした。なので、自分で考え、選択しながら開業準備を進めることに決めました。

 

20件超のクリニックを見学して
重視すべきことが見えた

開業前は、2箇所の基幹病院で眼科部長として働いていました。そこで感じたのは「開業したほうが、自分が患者さんに提供したい医療を実現できる」ということでした。大きな病院と個人クリニックとでは、得意な診療に違いがあります。「自身の医療技術を出し尽くせる環境で診療を行いたい」という思いは日毎に強くなり、開業を決心するに至りました。

しかしながら、開業についての知識は全く無かったので、まずは私が一番信頼していて、且つ海外で開業医として非常に成功している先生に話を聞きました。そこで、開院場所の選定や資金についてなど、全体像を知ることができました。
その後は、
開業に関連する本を何冊も買って勉強したり、色々なクリニックを見学しました。院内まで見せてもらったのは4軒ほどですが、それ以外にも、県内や隣県のクリニックの外観を20軒ほど見てまわりました。立地、建物の雰囲気、駐車場の有無など、外から見るだけでも参考になる点は色々あります。
たくさんのクリニックを見た結果、クリニックのハード面で最も重要なのは「場所の広さ」だと感じました。院内はもちろん、駐車スペースの広さなども大事だなと分かりました。

 

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資金繰りは
税理士さんとシミュレーションを重ねた

開業費用についても、最初はゼロ知識でした。開業するには確実に銀行から資金を借り入れなければならないので、税理士さんに相談しました。

まずは自分で土地や物件をピックアップして、それを元に税理士さんに資金繰りのシミュレーションをしていただいて、借り入れ金額の目処をつけました。開業の仕方によって、必要な金額が大きく変わるんです。自分で土地を購入して戸建てで開業となれば、4〜6億円規模。一方、テナントに入るのであればその辺りの費用を安くできます。物件も色々あるので、物件ごとに様々なシミュレーションを行いました。その中で、ある程度ペイできると確信できるプランが見つかったら、銀行に事業計画書を持っていく手順にしました。

 

「融資額を減らして」と言われ、向かったのは大阪。
その理由は…

融資額があまりに大きすぎて、銀行から金額を削るよう言われたのですが、削減目安を数字で教えてもらえず困っていました。

費用を抑える策の1つとして、医療機器は中古を購入することにしました。大阪に専門の業者さんがあるので、堺まで直接行って買ってきました。すると、これをきっかけに銀行の反応がガラリと変わりました。「中古医療機器を大阪まで買い付けに行った」という姿勢が評価され、融資に関してとても好印象となったようです。

また、コンサルタントを入れなかったことは、開業費用削減にも繋がりました。コンサルタントを入れると様々な場面で手数料がかかるので、そこを抑えられたのは大きかったのではないでしょうか。物件やサービスの選定についても、コンサルタントの提案内容から選ぶのが基本なので、そこを自力で行ったことで、費用を抑えながら良いものを選定できたと思います。

 

当初、眼科専用電子カルテは「論外」だった

開業にあたり、ソフト面で重視したのは「電子カルテ」でした。電子カルテは、クリニックの中枢神経。その選定には妥協せず臨みました。……とは言いつつ、実は、電子カルテについても最初はほとんど知らない状態。なのでこれに関しても、まずは電子カルテを使っている知人から、眼科専用電子カルテについて話を聞きました。
そこでいきなり驚かされたのが、初期費用が1,000万円超と高額であること。これだけでも「眼科専用電子カルテの導入は”無し”だな」と思うのに十分なインパクトでした。さらに追い討ちをかけてきたのが、導入後のサポート人員がほとんど無い製品や、使い勝手は良いものの10年近くアップデートされていない製品もあるという話。クリニックの中枢を担う電子カルテが、安心して長期間使えないのは論外です。「眼科専用電子カルテは選択肢から外そう」と思いました。

 そこで、内科向けの一般的な電子カルテを眼科に転用することを考えました。しかし、色々な製品のデモを試したものの、残念ながら眼科用にはイマイチ。そしてたどり着いたのが『CLIPLA Eye』でした。やはり眼科専用に開発してあるので使いやすかったです。今まで使ったことのない製品だったので不安な気持ちもありましたが、使い勝手やサポート、初期費用など、他製品と比較し総合的に判断して、『CLIPLA Eye』に決めました。

 

「慣れてる」で選ぶと最初が楽
「納得できる」で選ぶと長期的に楽

今回の開業のコンセプトは、可能な限り、デジタル化を進めることでした。クラウド型電子カルテ『CLIPLA Eye』 に始まり、ウェブ予約、ウェブ問診、そしてクラウド型のレセコンと、自立型の自動精算機を入れました。それで、最初から最後まで一気通貫でデジタル化できました。

こうして選んだものは、私が今まで使ったことがないものばかりでした。システム関係のほか、顕微鏡や手術の機器も、初めて使う機械を入れています。全てが初めてなので、それらを導入する決断をするのも、開院当初の不慣れさも、ものすごくストレスでした。

慣れたものを入れるのが一般的で、楽だとは思います。ですが、最初は少し苦労するとしても、納得のいくものを入れた方が将来的には絶対良いはずです。実際に、私自身も最初の数ヶ月間はストレスでしたが、日を追うごとに選んだ全ての要素ががっちり組み合わさってきて、今では本当にうまく回っており、1つひとつの要素に対して「導入して良かった」と心から感じています。
これから開業される方にも、本当に納得できるものを選び抜いてほしいです。